「バイトを辞めたいけれど、辞めるほどではない気もする」という状態は、意外と判断が難しいものです。
職場が明らかにブラックなら話は簡単ですが、そこまでひどいわけではない。人間関係も最悪ではないし、給料も悪くない。それでも、なんとなく行くのが憂鬱。
このような場合、何を基準に辞めるかどうかを考えればよいのでしょうか。
ここでは、バイトを辞めるか迷ったときに考えたいことをまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
そのバイトでまだ得られるものはあるか
仕事を覚え、できることが増え、以前はできなかったことができるようになる。そうした実感があるうちは、多少大変でも続ける価値があります。
一方で、何年も同じ仕事をしているのに、新しく学べることもなく、ただ時間と給料を交換しているだけになっているなら、一度立ち止まって考えてみてもよいでしょう。
時間は有限です。効率よく成長したいならスキルがある程度身についたら場所を変えていくというのも一つの手です。

そのバイトをしていて楽しいと思えるか
毎回楽しくて仕方がない仕事ばかりではありませんが、少なくとも、楽しい瞬間がまったくない仕事を長く続けるのは、それなりに消耗します。
お客さんとの会話が楽しい、仕事が上達するのが嬉しい、一緒に働く人と話すのが好きなど、給料以外に何かしらの楽しさがあるか。
逆に、給料が振り込まれること以外にここで働く楽しみがないという状態なら、他の選択肢を考える理由にはなります。

人間関係は「悪くない」だけで十分なのか
露骨な嫌がらせがなくても、常に気を遣う、質問しづらい、出勤するだけで誰かの顔色を窺うような環境では、知らないうちに疲れているかもしれません。
もちろん、職場の人と親友になる必要はありません。しかし、最低限安心して働ける環境かどうかは重要です。
「少し憂鬱なだけ」を軽く考えない方がいい理由
私自身、以前していたアルバイトで、出勤するのがそこそこ憂鬱でした。ただ、限界というほどではありませんでしたし、時給もかなり良かったため、「まあ、このくらいなら」と思いながら惰性で続けていました。
ところが、環境を変えようと思って辞めてからしばらく経つと、なぜか心身の調子がかなり良くなりました。
辞める前は「少し憂鬱なだけ」と考えていましたが、振り返ってみると、自分が思っていた以上に負荷を感じていたのかもしれません。
人は、明確に限界を迎えていなくても、合わない環境によって少しずつ消耗することがあります。「まだ耐えられるから大丈夫」と判断するのではなく、そこにいることで自分の調子がどう変化しているかにも目を向けてみてください。

辞めた後の自分は今より良くなりそうか
辞めるか迷ったときは、今のバイトが嫌かだけでなく、辞めた後に何をしたいのかを考えることも大切です。
新しいバイトを始めたいのか、勉強に時間を使いたいのか、別の経験を積みたいのか、単純に休みたいのか。
「辞めたい」という気持ちだけでなく、「その先で何を得たいのか」が見えていると、決断もしやすくなります。
辞めるか迷ったときは「続ける理由」を考えてみましょう
辞める理由がないから続けるではなく、これからもここで働き続けたい理由があるかを考えてみましょう。
給料、経験、人間関係、楽しさ、働きやすさ。何かしら明確な理由があるなら、続ける選択にも意味があります。
しかし、ただ「辞めるほどではない」「今さら辞めるのも面倒」という理由だけで続けているなら、それは本当に自分が望んでいる選択なのか、一度考えてみてもよいでしょう。

最後に私から伝えたいこと
私は、アルバイトは社会に出るための踏み台のようなものだと思っています。
もちろん、一つの職場で長く働くことで得られる経験もあります。しかし、アルバイトの段階から「一度始めたら、できるだけ長く続けなければならない」と考える必要はないのではないでしょうか。
職場が変われば仕事内容も、求められる能力も、働いている人たちの雰囲気も大きく変わります。いろいろな環境を経験することで、自分がどのような仕事に向いているのか、どのような職場なら無理なく働けるのかも分かってきます。
合わない職場を辞めることは、必ずしも失敗ではありません。そこで得た経験を次の環境に持っていけるのであれば、それも一つの前進です。
「せっかく始めたのだから続けなければ」と考えるよりも、「ここで得られるものはまだあるだろうか」「次の環境では何を経験できるだろうか」と考えてみてもよいと思います。
アルバイトは、人生を決める場所ではなく、これから社会に出ていくためにさまざまな経験を積む場所でもあるのです。


